*-* 2005年07月の日記 *-*
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  それは突然やってきた
◆2005年07月02日(土)◆  
 土曜日は、平日と違ってオレが仕事で遅くならない為、早めにご飯が食べられる。この日も比較的早めに(とは言え19時は回っていたのだが)ご飯を食べ、さてちょっとゆっくりしようか…と、きばは横になって身体を休め、オレはテーブルで仕事の資料に目を通そうとしたその時。きばが、突然起きあがった。何も言わないが、何かを感じとっている表情。さすがに、分かった。破水した。19:40。


 すぐに病院に電話。即入院と言われ、準備しておいた入院グッズを手に病院へと向かった。陣痛など全く無かったはず。少し普段よりも張りやすく、ピリピリした痛みはあったにせよ、よく言われるような『押し寄せるような痛み』はきばは感じていなかった。おしるしも無い。なのに、突然の、破水。早すぎないか…少し小さめのはずなのに。そんな不安も過ぎったりはしたが、何はともあれ破水したのだ、早く病院で見てもらう必要がある。
 …ところが、病院に着いてもすぐには診てもらえなかった。先客が居たのだ。すでに陣痛室に入っているらしく、そちらの処置が先になる。一旦仮の部屋に通されて、お呼びが掛かるのを待つ。結局診察してもらえたのは21時ごろ。やはり破水していたようで、点滴と子宮頸菅熟化剤(?)を打って、一晩様子を見る方向性で決定。方向性が決まったという事で両家の親に電話をする。きばのお母さんはすぐに来てくれる事になった。ウチの母親はどうするんだろう…と思ったら、まだ韓国に行っていた(笑)。姉貴が育児絡みで腱鞘炎を起こしているので、かなり心配して逗留を伸ばしているらしい。それじゃ仕方がない。まぁ、お産の時って、割と嫁の家の方が病院なんかに詰める事が多いようだし、この時点では全然陣痛も来ていなかった為に、二人して「来てもらってもなぁ〜」程度の感覚で居た。
 一旦、オレは慌てて出てきた部屋の整頓と、持って来るのを忘れた物を取りに部屋に帰った。整理をしている内に、きばからメールが来た。お義母さん到着との事。オレも急いで病院に戻った。


 病院に戻ると、状況は次なるフェーズへとシフトしていた。
 点滴はもう終了したらしく、次には何やら機械が登場してくる。赤ん坊の心拍数と、陣痛の強さを計る機械らしい。超音波を使うものなんだろうが、助産師さんがきばのお腹に聴診器の親玉のようなものをベルトでセット。心音が聞こえ始め、心拍数がカウントされる。同時に陣痛の強さがデジタル数値化されて表されると同時に、グラフにも描かれる。この頃になると、少しずつ陣痛が強まり始めていた。陣痛の強さを示す数値が一気にアップすると、きば自身も痛みに顔を歪める。しかしここで息を止めてしまうと赤ちゃんに酸素が行き渡らなくなり、心拍数が減少する。
 装置をつけて、二回目の陣痛だった。かなり強い。グラフの最大値が100のところに、87の陣痛。時期的にはまだこんなのが来る時間帯じゃないのだが。あまりの痛みに一瞬息を止め、ビクッとするきば。ハッとなるオレとお義母さん。消える心音。




…消える心音!?



あかんがな心音消えたらあきませんがな、ちょっと〜、じょ〜さ〜ん〜し〜さ〜〜〜〜〜〜ん!!




「あ、外れましたね〜動くとずれちゃって、正確に取れませんから、
動かないようにしてくださいね〜。」








…アンタ、陣痛で苦しんでる人にソレはちょっと(T_T)



でも確かにその通りであるわけで、もう少し気を付けないとね、と話をしている傍から三度目の陣痛。次は比較的軽そう。でも一瞬歪むきばの顔。思わず装置に目がいくオレ&お義母さん。消える心音。今度は慌てない。コレは単にパッドがずれただけだから。二度も同じことでビックリなんてするもんか、こっちもオトナなんだし。そして続いて鳴り響く警告音。







ビーッッビーッッビーッッ!!






アカンて!!警告音鳴ってるて!!この鳴り方は危険な気がする。だってBIOSのBEEP音ならDRAMの差し込み不良だよ?下手すりゃ一発昇天ものだよ?そんなマニアックな解釈は置いといて心拍計の警告音て警告音てけいこくおんてじょ〜さ〜ん〜し〜さぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ん!!






「あ〜、外れましたね」







…そんなに簡単に外れる機械使うなやぁぁぁぁ!!ソレほど正確とも思えんし、イタズラに家族の不安煽って楽しいか楽しいのか固羅。この時点での陣痛はまだ15分間隔だったために、やはり一晩様子を見よう、と言う事に。オレもお義母さんも完全泊まり体勢。

 ただ、どうにも連日の疲れが取り切れていないオレ、日が変わった辺りで起きている事が非常に労力を要する行為に。きばからもお義母さんからも、寝るように奨められ、確かに肝心な時に体力を失っていても仕方がないから…と、1時頃に仮眠を取らせてもらう事にした。途中、何度もきばの苦しむ声や助産師さんが出入りする気配に目を覚ますものの、5時まで休ませてもらえたおかげで、ソレなりに疲れが取れた。そしてオレが起きた時、きばの陣痛は5分間隔になっていた。


 

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