IGNITION U
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子供ってのは、色んなものを触りたがるとはいうものの。
LEDとかさー、スイッチとかさー、PCってのは子供にとっては魅力のカタマリみたいなモンらしく。勿論「電源スイッチを4秒以上押してるとパソコンが落ちちゃうからやめてね」と言ってやめる子供じゃない。「PS2キーボードの線は、USBと違って動作中に抜いちゃうと基盤から壊れる可能性があるんだってば」と言っても理解はしてもらえない。押せるモンは全て押し、引っぱれるモンは全て引っぱり、開くところは全て開け、何故か狭いところに入りたがる。それが子供だ。
ちょっとさすがにコレではいつPCが壊れるか分からんので、対策を施すことにした。その秘密兵器が「IGNITION U」、SELLINGという会社が出しているパソコンの電源スイッチとリセットスイッチを外に引っ張り出す為の装置である。 このIGNITION U、先代IGNITIONの時から割と「キワモノ」パーツ扱いされてきたんじゃないかと思う。だって普通の人はこんなモン必要と思わないし。オレも正直、必要性を感じてこなかった。雑誌で、アクリル板や酒樽でPCケースを作っているような、一部のマニアックな人々専用品と考えてきた。しかし、いざ今回のように「勝手に押されないようにする」という目的に於いては便利なことこの上ない。
IGNITION Uの部品構成は、
・電源スイッチ、リセットスイッチ、Power&HDD LEDの付いた 本体部分(本体から延びるケーブル長1.9m) ・コントロール基盤 ・コントロール基盤からマザーボードへの接続ケーブル ・PCIスロット装着用カバー2種類
からなっている。先代IGNITIONでは、本体スイッチ&LEDとIGNITION上のスイッチ&LEDとは排他仕様だったらしいが、IGNITION Uからはこのコントロール基盤で、どちらも使えるようにしているらしい。尤も、その為に装着するときにはPCIスロットを一つ(ケーブルを外に出すためにもう一つ)消費してしまうのだが。コントロール基盤に関しては、工夫次第では別の付け方もあるとは感じたものの、若干面倒くささは増しているんじゃないだろうかとも感じた。
さて、取り付け自体はコントロール基盤へのケーブルの接続が面倒くさい以外は、それほど難しくはなかった。右の写真で示すように、スイッチボックス本体は机の上に固定して、決して娘の手が届かない位置に設定してある。この固定にはマジックテープを使うので、いざパソコンをメンテなどで引き出すときには、マジックテープを外せば引っ張られる事もない。何より1.9mというケーブル長は十分なもので、取り回しに気を遣う必要はなかった。 排他仕様になっていると、結局の所本体のスイッチを押されてしまうのでは…ということにもなるのだが、それは上のコントロール基盤の写真に見えるように、市販されている短めのスイッチを取り付けて本体内に電源スイッチを仕舞ってしまうことで解決。本体全面のスイッチはダミーなので、どれだけ押されても大丈夫というわけである。ちなみに普段の電源オンは、スペースキーから行っているので全く関係ない。
使ってみると、割と便利な商品だったIGNITION U。幾つか問題があるとすれば、
@本体のHDD LEDがどうしても点かない AIGNITION Uおよび本体のパワーLEDが点きっぱなしになる
という点だろうか。@については、どれだけLEDを繋ぎ直してみても、説明書に書かれているように電源供給をしてみても点かない。また改めて時間のあるときに見直してみることにしようと思う。Aについても恐らくケーブル接続の問題かとも思うのだが、仕様かも知れない。まぁダメなら、本体のLEDを外してしまえばいいのだ。…なら先代IGNITIONで良かったんじゃねぇか、とも思うけど(^_^;)
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