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帰省


私の場合、帰省というと大阪になるのか?ハテ。

母方の祖父母が熊本県の天草下島にいて、(というか母がそこ出身)看護師である母が学校の長期休み時にワタシと弟の面倒を見られ無いために自動的に毎年のように送り込まれ、そこがワタシの夏の生活場であった。
吹奏楽部に入った中学2年の夏からは行くことは無かったけれど、中学1年までのワタシの夏はすべて天草下島の下田温泉近辺にある。

仕事であったり、学業であったりに奪われすっかりの無沙汰を繰り返していたが、今年、子供も大きくなってきたことだし、祖母が体調を崩したこともあったりで、ほぼ25年ぶりに祖父母の家へ帰ってきた。


下田は、25年前と変わった部分もあるのだが、時間の止まったような空間で、25年という時間を感じさせない「かわらなさ」であふれていた。
弟は時折休みを見つけて帰省していたらしく、その話しを聞く度にうらやましいなと思っていたのだが、ようやく、行けた。まずは、行くことを賛成してくれたiMc氏に深く感謝。そして、朝7時半過ぎに家を出て、夕方6時頃にしか着くことができないという長距離を文句も言わず体調も崩さずにやり遂げた子ども達に感謝。

ワタシにとって原点にある夕焼けの思い出は東シナ海に沈む夕焼けで、子供の頃は、祖父と灯台まで歩いて散歩しては海に沈む陽を見ていた。フナムシのざわめき。消波ブロックの奥から聞こえるかすかな波の音。辺りに漂う潮の香り。頬をなでる潮を含んだ風。帰って来たんだなぁという思いが下田にいる間ずっとしていた。

祖父母はずいぶん年を取ってしまったけれど、元気そうだった。いい休みを過ごさせてもらいました。






2009年08月18日(火) No.682 (未分類)