INDEX NEW トオイカコノヒ 日々雑想

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  子供を持ったことについてちょっと思い出したことを書く.(きばぞう)
近頃夜があまり眠れない.ひぐさん妊娠の時もそうだったのだが,ホルモンの加減か,寝付きが異常に宜しくない.
昼寝は出来ているので(ひぐさんとともに)トータル睡眠時間としては取れているのかも知れないが(あれ?昼寝しているから夜寝られないのか?)妊娠していないときは枕に頭を付けただけで熟睡出来ていたワタシといたしましては至極気持ちが悪い….
ぐりさんは元気な人らしく,腹腔内で元気に暴れていらっしゃるので,それもワタシの睡眠を阻害している原因かと思われるが,止める訳にもいかず,あうあうあうあうあうあうあう・・・・


と.寝られない日が続くと,真っ暗な中なんとなく色々なことを考えたり,思い出したりする訳で,数年前のことを思い出したので書いてみる.

確か7月の頭くらいだったと思うのだが,「イジメによる不登校気味」の1年生女子がよく保健室に頻回,長時間来室していたことがあった.
実際のハナシとしては「イジメ」ではなく,カノジョ自身が入学してからの3ヶ月間.周りの生徒に嘘をつき,約束を破り,陰で悪口を言い…と言ったことを繰り返し,周りがカノジョから距離を置き,離れていっただけのことであり,他の生徒からその詳細を度々聞いていたこちらとしてはカノジョの言い分のみを「あなたの気持ちは判るわ.辛いわね」と共感する事はできなかった.
しかし,カノジョが教室に戻るためにはカノジョ自身が前向きに頑張らなければならない.「辛い気持ちも判るが,あなた自身も改善しなくてはならないことがあるのではないかと思うのだけれど.教室に入らないのは損だと思うよ」と応援しながら経過を観察している状況であった.

その対応が保護者からは気に入らなかったらしい.

数日後,校長室へ保護者が怒鳴り込んでいらっしゃり,曰く「養護教諭が『イジメの被害者であるところの』うちの娘に対して『あなたの行動にも問題がある』と言われた.コレは一体どういうコトだ!!!!!!!!!!!」と.

本人自身,家庭に於いては真実は勿論語っていないであろうことは容易に判ったし,保護者とゆっくりと話をしてもよかったのだが,如何せん年齢の若い養護教諭の言うことなぞまるで耳にする気は無い様子.謝罪なしには「教育委員会に訴える.弁護士に知り合いも居る.新聞社にも知人がいる」等々激昂し,脅しとも取れるような言葉を並べたてて下さった.

正直,何処に訴えて頂いても全然結構だとも思っていたのだが謝罪の言葉のみが欲しいということがありありと判る状況.校長も教頭も呆れて見ている中「そうですね.カノジョの気持ちを充分に汲み取れませんで,こちらの力不足で申し訳ありませんでした」と謝罪する形をとった.

謝罪によって気分が良くなったのか,それからその保護者の言葉が続く続く.
曰く.「先生は子供がいないから親の気持ちが判らないのだ」
曰く.「うちの娘は学校に行けない被害者であり,その味方にならなくてどうする」

反論したいことは山ほどありましたとも.
ええ.飲み込みましたが.喧嘩してもどうしようもないですし.


ただ,その時にずっと違和感を感じていた言葉.
「子供がいないから親の気持ちが判らない」=こどもが居ない教師は教育ができない?ということ.

今,学齢期には差し掛かっては居ないが,ひぐと言う子供が存在する状況になって改めて自分自身の仕事を考えるのだが.その保護者に対してチカライッパイ反撃したい.

ひぐが産まれるまでは生徒が一番可愛かったし,生徒のために自分自身の仕事外の体力や精神力,時間を使うことなぞ平気だったし,そうしていた.
しかし,ひぐがいる現在.
ひぐが一番カワイイし,ひぐが最優先される.(ぐりさんが産まれたらぐりもそうなのだろう)
言い方は悪いが,生徒に関しては学校管理下外に於いては保護者がその責任を取るのだろうし,面倒を見るのだろうからワタシが出ていく必要がないじゃないか.と考えてしまう.冷たい?


親として盲目的に我が子がカワイイという気持ち…は理解出来るようになった.
が,教師としては子供がいる現在の方がもしかしたら生徒に対しては距離が開いてしまっているのかもしれない.(今生徒に接していないから判らないけど)

その辺りのことを例の保護者にぶつけてみたいよ.ホントに.(笑)



2006年5月12日(金) ▲TOP  



  GS美神 極楽大作戦!!
いや、教え子のページに触れてあったんで。



 言わずと知れた、椎名高志の代表作だと思う。あのパワーは凄かった。オレは最初の3冊ほどを、表紙に描かれてるナイスバデーのネーチャン(言うまでもなく主人公である)の視線誘導技術に惑わされ、ついつい若いリビドーの噴出で購入してしまったわけだが、そこからハマって、結局全巻持っている。というか、ネットを始めた初期の初期には、GS美神のMLに参加していたほど(既に廃れていたのですぐ退会したが)だ。

 特に、GS美神は一話読み切りネタが面白かった。最初のウチはまさにそんな感じの話の集合で単行本が作られていて、ただ悲しいかな、途中からは少年誌の常、何でか分からんが主人公や仲間がパワーアップし、それでもさらに強い敵が出て来て戦って…最後は半分以上打ち切りの様相を呈して呆気なく終了してしまった。尤も、あれ以上続けても、美神と横島の話を持ち込む必要が出て来たろうから、アレで止めて良かったんだろうけど。て言うか、美神は昨今のツンデレブームが巻き起こる遥かに前から、強烈なツンデレ(いや、ツンツンか)っぷりを発揮していたと思うんだがどうか。

 あの後、一気に椎名高志は疲れてしまった感があった。「出し切ってしまった」感、と言うか。幾つかの連載を持つも殆どは打ち切りだったと思う。「GS美神の椎名高志」という印象は、現在本人が最も払拭したい物なのではないだろうか。そういう意味で、今連載中の「絶対可憐チルドレン」では、どこまで個性的なキャラクターを創り上げ、読者を楽しませてくれるか…シリアス物には向かない絵柄だけに、路線変更は難しいだろうし(多分作者本人が一番イヤだろう)、頑張って欲しいところである。



 まぁ、そう言いながら一番楽しみにしてるのは、「椎名百貨店」の次巻発売、なんだがな(笑)。

2006年5月13日(土) ▲TOP  


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