INDEX NEW トオイカコノヒ 日々雑想

-modified with CGI-    
<<prev  /  next>>

  チキンカレー
 カレーが好物だ。…というより、日本人でカレー嫌いの人というのはそうそう居まい。何より、小学校の給食では『カレー』は『揚げパン』と並んで人気のメニューだった。多少粉臭かったり、多少カレーっぽさに欠けているきらいはあったが、小学生には関係ない。みんな、メニューがカレーの日は昼食の時間が近付くにつれてソワソワし始め、普段小食な人間が、その日に限っては大盛りを要求したり、お代わりをする。カレーは、発祥こそ外国であっても、もはや立派な国民食と言える地位を確立したのである。

 何より作るのが簡単だ。こだわりさえしなければ、肉とジャガイモとタマネギと人参をぶちこんで、ある程度煮たらルーをぶち込むだけである。簡便この上ない。そう、カレールー。日本でこれほどまでにカレーが国民食として定着し、家庭の『ご馳走』として作られるようになったかと言えば、この製品の存在が大きい。スパイスの調合や準備など、面倒なことは一切不要だ。ただ、『溶かす』だけである。普段、オレもカレーを作る時はこれの世話になっている。しかし、今回は、【もうワンランク上へステップアップ!!】がテーマだったのだ。



 ○市販のルウに頼らない 〜マニュファクチュアなキッチン

 折角の土曜日、たまには市販されているカレールウを使わずにカレーを作ってみよう、と言うことになった。厳密に言うと、『溶かせばいいだけのカレールウは使わずに』なのだが。通常、手作りカレールウの作り方として良く料理の本などで見かけるのは小麦粉を炒めることから始めるが、それをやり出すとかな〜〜り面倒くさい。そこで、今回は


 GABANの手作りカレー粉セット


を使った。業務用スーパーで買ってきて、いつか使おうと思っていたのである。



 ・GABANを使った手作りレシピ

 GABAN手作りカレー粉セットは、中に20種類のスパイスが入っており、それぞれの分量が適量に調整されている商品である。内容は、

(1)
(2)
(3)
(4)

TURMERIC ターメリック 20g
CUMIN POWDER クミンパウダー 14g
CORIANDER コリアンダー 12g
陳皮 チンピ 10g
FENNEL フェンネル 5g
FENUGREEK フェネグリーク 5g
CINNAMON シナモン 4g
CAYENNE PEPPER カイエンペッパー 3g
GINGER ジンジャー 3g
DILL POWDER ディルパウダー 3g
GARLIC GRANU LATED
 ガーリック グラニュー レイテッド 3g
BLACK PEPPER ブラックペッパー 2g
ALL SPICE オールスパイス 2g
SAGE セージ 2g
CARDAMON カルダモン 2g
THYME タイム 2g
CLOVE クローブ 2g
NUTMEG ナツメグ 2g
BAY LEAVES ベイリーブス 2g
STAR ANIS スターアニス 2g


 これらの調味料がそれぞれ小分けにされて入っている(1)。これをボウルで混ぜてから(2)、フライパンで5〜6分炒める。この時、焦がさないようにするのが肝要だ。とは言っても、そうそう簡単には焦げないが、強火で放っておいたりすると確実に焦げるだろうし、そうなったらルウが台無しになってしまう。ここは丁寧に、丁寧に(3)

 ルウは炒め終わったら火から下ろし、冷ましておく。なお、このセットだけで20人前のルウが出来上がるので、一部は密閉できる容器に入れて保存しておくことが望ましい。と言うより、二人分で全部使ったりなどしたら、確実にカレーの故郷、印度西方浄土目指して旅立つことになってしまう。

 次に荒みじん切りにしたタマネギを30分程度、色が飴色になるまで焦がさないように気をつけながら炒める。これが結構辛気くさいのだが、この飴色タマネギが重要な味の決め手となるので、決して手を抜いてはいけない。勿論焦がすと変な苦みが出て来てしまうので要注意。あまり強火にすると、すぐ焦げてしまう。かといって弱火のままでは一向に色が変わらない。ジレンマである。

 タマネギが良い色になってきたら、みじん切りにした生姜とにんにくを入れ、香りが出て来たらすり下ろした人参とトマトピューレ、お湯で溶いた固形スープを入れて20分程煮る。なお、よく臭み消しに入れるローリエが入っていないように見えるが、「ベイリーブス」というのがローリエのことらしい。初めて知った(笑)。

 全体にとろみが出てきたら、鶏肉と作ったカレールウ、塩、チャツネを入れる。あくまで塩は調味のためであって、しょっぱいカレーにしてはいけない。チャツネとは、果実を煮詰めて作った調味料であり、非常に甘い。入れすぎるとカレーの王子様もびっくりな甘甘カレーになる。カレー臭もどこかへ飛んでしまう。入れすぎに注意。これでまたくつくつと煮るが、小麦粉が入っていないのでダマも出来ないがとろみもそれ程つくわけではない。適度なところで火を止める。

 最後に、ヨーグルトを入れて完成となる。特に、チキンカレーにはヨーグルトが良く合う。適度な酸味が加わることもさることながら、匂い消しの意味もあり、また肉質も柔らかくなる。



 以上、非常に簡単なレシピで本格的チキンカレーが完成。最近凝っている【土鍋炊きご飯】(4)にかけて頂く。


 いやもう。美味い。美味いのよ。


 市販のカレールウを使わないカレーがこんなに美味いとは思わなかった。
 カイエンペッパーをかなり入れたので結構辛いのだが、『単に辛い』のではなく、非常に奥深い辛さがあり、奥からは甘みすら湧いてくる、非常に妙なる味を堪能できる。辛み、酸味、甘みが程良く調和しており、糅てて加えて市販のルウのような重さ、油っぽさが無い。どうしても市販のルウは油で練ってあるために『重たく』なりがちだが、このルウにはほぼ一切油を加えないので、非常に口当たりがライトである。感覚的には印度やタイのようなアジアンテイストに近い。人によって好き嫌いが別れるかも知れないが、我々夫婦にはピッタリの味だった。


 今まで、カレーは得意料理の一つだった。だが、市販のルウに頼っていた"それ"は、確かにカレーかも知れないが『カレーなら得意だよ』と胸を張って言える出来だったのだろうか…と、つい思ってしまう程の今回のカレーの出来だった。次からは、スパイスの配合等によりこだわってみよう…予定通りワンランクステップアップし、また更なる目標が出来た、そんな土曜日だった。


2004年5月8日(土) ▲TOP  



  ミドリのヒレ
 最近、ちょっとした緑化ブームである。どこがってウチが。


 ウチのマンションのベランダには、最初から据え付けのプランターが二基ある。ちょっとした家庭菜園用に…と、建築者の粋な計らいというやつだろう。あまり大きなプランターというわけではないから、そこでスイカを栽培したり竹林を育てたり200年後に期待して屋久杉を植えてみたり森林浴をしたりするにはちょっとそぐわないが、ちょっとした花や野菜を育てるくらいのことは出来る。以前の日記でチューリップが咲いたと書いたが、やはり緑のある生活は良いものだ。昨年は色々と忙しくて見向きもしなかったが、最近になってようやくそういう「+α」の部分を楽しむ余裕が出てきた。

 
 で、緑化ブームなのである。


 ついこの間まで咲いていたチューリップは、球根ごと掘り出して、今その場所はちょっと休ませている状況である。残念ながら土が少ないので球根は十分には成長しなかったが、見事に咲き誇ったその花は充分に我々を楽しませてくれた。

トマトです もう片方のプランターには、トマトとピーマン、パセリを植えた。
 以前、種から発芽させようと試みたことがあるのだが、コレはさすがに難しかったので苗木を買ってきた。パセリなんぞは、その時点ですでに食えそうな状況だったが、そこをグッと我慢して植えた。最近、どんどん葉が増えてきているのが目に見えて、さてグラタンにしようか、スパゲッティにしようか、さすがにステーキに添えるだけってのは勿体ないよな、と妄想には限りがない。
 トマトの花も蕾が綻びはじめ、そろそろ咲くのかな、ちゃんと咲くのかな、と毎日がワクワクドキドキモンである。帰宅したらまず苗の状況を見に行き、その成長ぶりに一喜一憂するというのは、オレを良く知る人にしてみれば意外以外の何ものでもないかも知れないが、やっぱり生物の成長を見守るというのは楽しいものなのである。ていうか一応『ナマモノ』取扱業だし。
こっちはピーマン。 残念ながら、ピーマンの花はアブラムシにやられてしまい、咲きかけていたその蕾は鋏で切って捨ててしまった。今、また蕾がついてきているのでそちらに期待している。



 植物を上手に育てられる人のことを、『緑の手を持つ』と言うらしい。



 ウチのきばは、以前は花を枯らしたりサボテンを枯らしたりコケを脱水死させたりと、

『茶色のヒレを持つトド』

で、ならしていた女。それは某所では非常に有名だった事実。



絹糸草 だが、彼女が緑のヒレを完全に手に入れるのもそう遠くない気がする。以前失敗した絹糸そうも、今度はちゃんと育っている。きっと、いつの日かヤツは緑マスターになってくれるに違いない。今、地球上の緑が減少し、刻々と地球環境が壊滅にむかいつつある今日。トドはメシアになれるのか!?緑のヒレの輝く日は来るのか!!!?





 試食レポートで考証できたら良いな、とか思う今日この頃。早くトマト食いたいです。


2004年5月19日(水) ▲TOP  



  Growing Green
 緑化ブームまだ進行中。


 最近割と休日が忙しい。何かしらの用事が入って来たりしてあまりゆっくりしていない。もう少しゆっくりと過ごしながら、もう片方のプランターにも何か植えたい…と思いつつ放ったらかしにしている日々が続いている。時期が中途半端なだけに旅行にも行けないし、ここはちょっと奮起して計画でも立ててみようか知らん…と時々思う。まぁこれから梅雨の時期であんまりお出掛けには向かない時期かも知れないけれど、それが終わって本格的な夏が到来し、オレのシャツの塩分濃度が高くならないうちに、汗だくの服による不快指数と放射冷却現象が加速化しないうちに、出来れば一度プチ旅行に行きたいモノだ。


 さて、トマトだが、順調すぎる程に成長中。なんか、すでに手摺りの高さ超えてます。このまえ付けたばっかりの支えがほとんど意味を為していないこの現状。このちょっと目を離していたらどんどん成長して行ってしまう様は生徒のそれを遥かに凌駕している気がする。…まぁ、100年生きる人間と一年(ていうか数ヶ月?)の生命のトマトを同列に並べても仕方がないのだが。

 それはそうと、ついにトマトに実が付いた。トマトの世話をしていたきばが驚いた声を出したので何だろうと思って見に行ったら可愛い実が二つ、成っている。まだまだ青く小さいので、これからどれだけ成長するかだが、多少なりとも喰える状態になってくれれば嬉しいな…と思う。





 今日は非常に蒸し暑いし、そろそろ彼らの旬の時期、夏が近付いている予感をヒシヒシと感じさせる一日だった。少しずつ、でも着実に一日一日が経過し、前へと我々は進んでいる。そんなことを、トマトに感じさせられた一日。やっぱり「育てる」って面白い。


2004年5月30日(日) ▲TOP  



  季節のオブジェ
 ウチの玄関には、靴箱がある。まぁそれはドコの家でもあるだろう。で、その上が物を置けるスペースになっているのだ。そんなに狭い家ではないので、二人で暮らすのに狭くて物が溢れてどうしようもない…というわけではないし、またあんまり余裕のない暮らしもしたくはない。そこで、そのスペースにはその季節季節に合わせたオブジェを置くことにしている。確か、クリスマスあたりから始めたんだったと思う。


 昨年の12月はクリスマスツリーを飾った。
 
 1月、2月はドタバタしていたのであまり季節感とは関係なかった。

 3月には梅を飾った。信楽で一輪挿し用の器を買い、そこに梅の枝を挿した。

 4月は勿論桜。

 5月は、これも信楽で買った五月人形を飾っていた。



 そして、コレからの時期は…やっぱ、





蛙祭りだよね。



2004年5月30日(日) ▲TOP  


<<prev  /  next>>

[Index]  ▲ TOP PAGEに戻る 

Copyright(c) iMc&きばぞう
Akiary v.0.61